海外メディア、1~3月の中国経済を評価

海外メディア、1~3月の中国経済を評価

新華社 | 2024-04-15 14:04:14

   【新華社北京4月15日】中国経済が今年に入ってから回復し、上向いていることを受け、多くの海外メディアや機関投資家、企業が中国経済の好調な滑り出しを前向きなシグナルと捉え、「世界2位の経済大国は2024年に明るいスタートを切った」「自信の回復が続いている」などと評価している。

   米ブルームバーグ通信(電子版)は、中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が1年ぶりに最高値を更新したことで、投資家の中国に対する見方がより楽観的になっていると報じた。

   スペイン通信(EFE)は、5カ月連続で好不況の節目となる50を下回っていた中国製造業PMIが拡大圏に復帰したとし、6カ月連続で50以下になるとした一部アナリストの予測を上回ったと伝えた。

   米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は、3月の中国製造業PMIは50・8と23年9月以降初めて50を超えたほか、非製造業PMIも23年6月以降最高値を記録したとし、3月の数値は中国経済が第2四半期(4~6月)に成長に転じることを示しているとの見解を示した。

   ロイター通信は、3月に中国サービス業の生産活動が急速に増加したことに触れ、中国の景況感が改善したことを示すと指摘。最近の輸出と小売販売の統計も予想を上回り、中国が24年の明るいスタートを切ったことを反映しているとの見方を示した。

   ドイツのコンサルティング会社、ローランドベルガーのグローバルマネージングディレクター、デニス・デュプー氏は「中国は今年の国内総生産(GDP)成長率の目標値を5%前後に設定している。これは単なる経済成長率の予想値ではなく、より重要なのは経済成長モデルの転換を象徴していることだ」と語った。

   オランダ大手金融機関INGグループの経済・金融調査部門、INGシンクは公式サイトに掲載した文章で、中国は必要な構造転換の段階にあり、長期衰退に入ってはいないと主張。中国経済が構造転換に成功するとの楽観的な見方を維持しているが、これには少し時間がかかるとし、構造転換の土台と戦略的な方向性はすでに確定しており、これから重要になる分野も大きな進展を遂げているとの認識を示した。

   中国、米国、ロシア、カナダ、インドの5カ国のシンクタンクは共同で発表したリポート「大国の複利:中国の質の高い発展と2035年までのトレンド予想」で、中国はここ数年、新型の民生、消費、製造、インフラ建設、サービスの5分野で質の高い発展の大きな成果を収めていると強調した。

   米誌フォーリン・アフェアーズはこのほど、「中国はまだ伸びている」と題する論説記事で、いわゆる「ピークチャイナ論」は中国経済の強靭(きょうじん)性を過小評価しているとの見解を示した。その上で、世界経済成長に対する中国経済の寄与率は3分の1程度を維持する可能性があると分析した。

   国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は「23年の中国経済はコロナ禍収束後に力強い成長を取り戻し、伸び率は5%を超えた。今後も中国は引き続き世界経済成長の重要な貢献者となる」との見通しを示した。

   米ヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者、レイ・ダリオ氏は先ごろ、ソーシャルメディアに投稿し、中国に注目することは世界を理解し、分散投資を行う上で極めて重要で、中国への投資を継続する方針を表明。「私はほぼ一貫して中国市場に参加してきた」とし、中国に投資しなければ、理想的な分散投資を実現することはできないと強調した。

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