新華ラジオ－日本語で聞く中国ニュース（４／１２～４／１４）

   【新華社北京４月１５日】新華ラジオ－日本語で聞く中国ニュース、４月１２～１４日のニュースをお届けします。

   １．「国際社会は建設的役割を」イランのイスラエル攻撃で中国外交部

   中国外交部の報道官は１４日、イランのイスラム革命防衛隊が弾道ミサイルとドローン（無人機）を使ってイスラエル領土を攻撃したことを巡り、記者の質問に「事態のエスカレートを深く懸念している」と表明、地域の平和・安定を守るために建設的な役割を果たすよう国際社会に呼びかけました。

   報道官は次のように述べました。中国は現在の事態のエスカレートを深く懸念しており、関係各方面に対し、冷静と自制を保ち、情勢のさらなるエスカレートを避けるよう呼びかけます。今回のエスカレートはガザでの衝突が外部に波及したことの最新の状況であり、当面の急務は国連安保理決議第２７２８号を確実に実施し、ガザでの衝突を早急に収束させることにあります。中国は国際社会、特に影響力を持つ国に対し、地域の平和・安定を守るために建設的な役割を果たすよう呼びかけます。

   ２．中国月探査プロジェクトの中継衛星「鵲橋２号」、通信テスト完了

   中国国家航天局は１２日、月探査プロジェクトの中継衛星「鵲橋（しゃくきょう）２号」が軌道上で通信テストを完了したと発表しました。衛星プラットフォームと搭載機器は正常に作動し、機能と性能が要件を満たしており、月探査プロジェクト第４期以降、国内外のミッションに中継通信サービスを提供できると評価しました。

   ３．中華民族の始祖、黄帝を祭る式典　河南省新鄭市

   旧暦３月３日に当たる１１日、中国河南省新鄭市で中華民族の始祖である黄帝を祭る「甲辰年黄帝故里拝祖大典」が行われました。国内外から多くの参拝者が集まり、祖国の繁栄と世界平和を祈願しました。

   ４．広西チワン族自治区で「三月三」祝うイベント

   中国広西チワン族自治区南寧市の青秀山風景区で１１日、伝統祝日の旧暦３月３日を祝う「広西三月三・八桂フェスティバル」のメイン会場イベントが開かれ、集まった人々が歌や踊りを楽しんでいました。同自治区各地でさまざまな形式の祝賀行事が行われました。

   ５．「中欧班列」自動車輸送専用列車、黒竜江省から第１便

   中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」のＪＳＱ型特別車両（完成車輸送用の貨物車両）２９両が９日、国産自動車２９０台を載せて黒竜江省のハルビン国際コンテナセンター駅を出発しました。満洲里口岸（通関地）を経て欧州へ向かいます。同省から「中欧班列」自動車輸送専用列車が出発したのは初めてです。列車は上下２層構造になっており、１両に８～１０台を格納できます。

   ６．タイショウエビの稚エビ生産に大忙し　河北省唐山市

   中国河北省唐山市曹妃甸区にあるタイショウエビの稚エビ養殖場では繁殖期を迎え、技術者が稚エビの生産作業を進めています。同区は中国の重要なタイショウエビ養殖拠点の一つで、「タイショウエビの里」と呼ばれています。

   ７．ゼニガタアザラシの活動が活発化　遼寧省

   中国遼寧省盤錦市の遼東湾海域では気温上昇に伴い、鰭脚類（ききゃくるい）の海洋哺乳動物で唯一、中国近海で繁殖可能な種として国家１級保護野生動物に指定されているゼニガタアザラシの活動が活発になりました。

   遼東湾は中国の凍結海域の最北端に位置し、世界に８カ所あるゼニガタアザラシの繁殖地の中で最も南にあります。同市はここ数年、養殖をやめて湿地に戻す「退養還湿」に取り組み、海岸沿いで８万５９００ムー（約５７平方キロ）の湿地を回復。自然海岸線を１７・６キロ増やし、毎年回遊してくるゼニガタアザラシの生息と繁殖に適した環境を整えました。統計によると、遼東湾に滞在するゼニガタアザラシは年々増加しています。

   ８．桃の花満開、山一面ピンク色に　山東省濰坊市

   中国山東省濰坊市臨朐県の嵩山山区で、４万ムー（約２７平方メートル）を超える桃畑で次々と花が咲きました。山一面がピンク色に染まり、人々の目を楽しませています。

   以上、「新華ラジオ－日本語で聞く中国ニュース」をお伝えしました。