貴州省で初の引退飛行機解体 航空循環経済の構築加速

貴州省で初の引退飛行機解体 航空循環経済の構築加速

新華社 | 2024-04-10 14:15:09

2日、中国民用航空局貴州管轄区が初めて解体する中国南方航空のボーイング機。(貴陽=新華社記者/李驚亜)

  【新華社貴陽4月10日】中国貴州省貴陽市にある貴陽竜洞堡国際空港の格納庫で2日、20年の飛行を終えて引退した中国南方航空のボーイング737旅客機の解体が始まった。

  中国民用航空局貴州管区で解体される最初の航空機だという。航空機の解体は、取り外した部品を整備し、認証を得た上で再販するプロセスを指す。効果と利益を最大化でき、グリーン(環境配慮型)・低炭素発展と環境保護、産業高度化、再生資源リサイクルを進める上での重要な取り組みとされる。

  南方航空貴州分公司航空機整備工場の李楊(り・よう)技術管理室主任によると、整備士が専門的な技術と設備を用いて解体した部品の大部分は耐空性認証検査を経て航空機部品市場に供給される。その他の部品も他の産業でリサイクルされるか市場に流通し、引退した飛行機の残存価値を再利用できる。

  李氏は、今年の解体予定機数が4機だと明らかにし「部品1026点の解体データをリスト化した。大型クレーン4台と補助工具や消耗材100点余りを用いて20日間で部品1007点を取り外す。飛行機のライフサイクルを質の高い形で延長させる」と述べた。

  中国ではここ数年、飛行機の解体・リサイクル産業が力強く成長しており、産業チェーンやエコシステム、大規模な商業活動が徐々に形成され、見通しも明るい。南方航空の傘下、貴州航空の易紅磊(えき・こうらい)董事長・総経理は「解体は航空機が持つ資産価値の全プロセス管理の一環で、産業の川上、川下分野ともに潜在的需要が大きい。循環経済の発展を模索することで、航空会社と関連産業が共に発展できる」と語った。(記者/李驚亜)pagebreak

2日、解体されるボーイング機の機首レドームを開ける中国南方航空貴州分公司の整備士。(貴陽=新華社記者/李驚亜)pagebreak

2日、ボーイング機を解体する中国南方航空貴州分公司の整備士。(貴陽=新華社記者/李驚亜)pagebreak

2日、ボーイング機の翼を解体する中国南方航空貴州分公司の整備士。(貴陽=新華社記者/李驚亜)

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