【新華社北京3月27日】英銀HSBCホールディングスのジョルジュ・エレデリー最高財務責任者(CFO)はこのほど、中国経済がこれまでより成熟した発展段階へとまい進しており、中国は「中所得国の罠」を乗り越え、経済成長を続けることが可能との見解を示した。同社は中国経済の中長期的な先行きを非常に楽観視しているという。
金融・経済・ビジネス専門チャンネル、米CNBCのインタビューに応じたエレデリー氏は、中国経済がさらに成熟でき、経済発展が消費、サービス業のほか、電気自動車(EV)や電池などの高価値で持続可能な製品にますます重点を置いていることに表れていると指摘。中国は現在、これらの産業の発展を大規模に進めているとした。
また、中国が経済の現代化を推進し、国際競争力を維持するため、科学技術と製造業の発展に力を入れているとの見方も示し、「中国経済は構造転換や高度化が進み、中国経済の中長期的な先行きを楽観視する十分な理由となっている」と述べた。
同銀の調査部門、HSBCグローバル・リサーチが2023年に実施した調査は、中国政府が成長を最重要課題とし、継続的に政策支援を強化しているとし、消費が引き続き成長の重要な柱となり、製造業向け投資は回復し、インフラ投資も安定を保っているとした。
HSBCホールディングスは、本部をイギリスに置く世界最大の銀行と金融サービス機関の一つで、事業網は欧州、アジア、北米などをカバーしている。