2020年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)で撮影した「快手」のロゴ。(資料写真、北京=新華社記者/李木子)
【新華社北京3月26日】中国の短編動画アプリ「快手(クアイショウ)」を運営する快手科技がこのほど発表した2023年12月期決算は、売上高が前年比20・5%増の1134億7千万元(1元=約21円)、調整後純利益は102億7千万元と100億元を初めて突破し、市場予想を大きく上回った。
売上高への寄与度を事業別に見ると、オンラインマーケティングサービス(広告)は53・1%、ライブ配信は34・4%、電子商取引(EC)などその他サービスは12・5%となった。ECの流通総額(GMV)は1兆1800億元と初めて1兆元台に乗ったほか、オンラインマーケティングサービスの売上高は23・0%増の603億元、その他サービスは44・7%増の141億元に上った。
23年第4四半期(10~12月)はECと広告の業績が目立った。ECのGMVは前年同期比29・3%増の4039億元と急速な伸びを保ち、月平均購入者数も1億3千万人を超え、過去最多を記録した。広告収入は20・6%増の182億元。デイリーアクティブユーザー数(DAU)は3億8300万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は7億人で、それぞれ4・5%、9・4%増加した。
昨年人気が急増したショートドラマの分野でも同業他社をリードした。23年の供給量は市場全体の7割を超え、ショート動画配信プラットフォームでの再生回数トップ50作品のうち、同社が配信する作品が6割を占めた。傘下のショートドラマ制作部門「快手星芒短劇」の配信量は23年末時点で千作品近くに上り、うち再生回数が1億を超える作品は326本を数え、クリエイター数は10万人を超えた。