独商工会議所連合会幹部「独企業は中国の投資環境を楽観視」

独商工会議所連合会幹部「独企業は中国の投資環境を楽観視」

新華社 | 2024-03-21 14:03:39

   【新華社上海3月21日】ドイツ商工会議所連合会(DIHK)上海事務所のマキシミリアン・ブテック首席代表はこのほど、新華社の取材に応じ、ドイツ企業の間では中国の投資環境を楽観視し、「最大のリスクは中国に進出せず、国際競争力を失うことだ」との認識が広がっていると明らかにした。

  ブテック氏は中国経済について、中長期的な発展の勢いは非常に強いと予測。中国の経済成長率は十数年前に比べいくらか鈍化したものの、経済の規模は巨大で、しかも成熟期に入っているとし、これもドイツ企業にチャンスをもたらしているとの認識を示した。

  中国に進出するドイツ企業と交流する中で、4、5年ぶりに中国を訪れた一部の企業家が「やはり中国は好ましい。中国は協力やパートナー探しが容易で、ビジネスもしやすい」と感じていることに気付いたと明かした。中国に住むドイツ人企業家も中国の多くの産業が日進月歩で変化していることに驚いているとし、「多くの新製品が次々に登場し、デジタル化の変革が進み、人工知能(AI)技術と応用が急速に発展している」と述べた。

  中国企業は技術が先進的で、イノベーション能力が高く、一部企業は業界で先頭に立っていると指摘。世界の重要な新技術はいずれも中国で持続可能な発展の可能性を見つけることが可能であり、中国に投資することは成長の機会だけでなく、イノベーションシステムを利用し、国際競争力を維持できることを意味するとの見方を示した。

  「この30年で、中国企業はドイツ企業から多くのことを学んだ。だが、現在はドイツ企業が中国のパートナーに学ぶ時となっている」。ブテック氏は、中独両国がより多くの協力を進め、学び合うべきだとし、中国企業が新エネルギー車(NEV)用車載電池や自動運転技術などの分野で明るい発展の見通しを示し、海外のスタートアップ企業を数多く引き付けていると述べた。

  また、中国がハイレベルな対外開放を続け、外資の投資環境の改善に向けた措置を強めていることも外国投資家の自信を一段と高めつつあると強調。中独両国が新たな情勢の下でより多くのビジネス面の交流を展開することに期待し、より多くのドイツ人が中国を訪れることも望んでいるとした。

  在中国ドイツ商工会議所が1月に発表した2023/24年のドイツ企業信頼感調査によると、調査対象となったドイツ企業の9割強が引き続き中国市場で事業を展開すると答え、半数以上が向こう2年以内に対中投資を拡大する計画があると回答した。

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