【新華社北京3月14日】中国のオンライン旅行サイト「携程(トリップドットコム)」や「去哪児」「同程旅行」「途牛旅遊網(Tuniu)」などはこのほど、直近1年の女性の旅行消費に関するリポートを相次ぎ発表した。女性は消費高度化の重要な貢献者であり、オンライン消費意欲がより強く、消費力も高いことが明らかになった。数千万人に及ぶ女性は旅行の中で「憧れの生活」を実現するとともに、旅行消費の「意思決定の主力」になっている。
携程が発表した「2024女性旅行消費洞察リポート」によると、直近1年で旅行(出張を含まず)した女性を対象に調査を行ったところ、「70後(1970年代生まれ)」と「80後(1980年代生まれ)」をはじめとする中年女性が全体の62・2%を占め、旅行消費の「圧倒的な主力」となり、消費力も大きくリードしていることがわかった。「90後(1990年代生まれ)」と「00後(2000年以降生まれ)」の若い女性の割合は28・5%で後に続き、消費の潜在力が出始めた。「50後(1950年代生まれ)」と「60後(1960年代生まれ)」の高齢者は9・3%で、消費の「品質志向」が強まり、旅行関連消費額で若者を抑えてトップに立った。予約件数の伸びが最も大きかったのは50歳以上の高齢者で前年比3・1倍となり、「外を出歩く」高齢者がますます増えており、旅行のスタイルもドライブ旅行やクルーズ旅行、長期滞在旅行など多種多様だった。
途牛旅遊網は「女性の旅行消費に関する年次リポート」を発表し、「80後」と「90後」の女性がより強い旅行意欲をみせ、女性の旅行者全体に占める割合はそれぞれ38・0%、30・0%だったとした。彼女らは比較的高収入で、経済的に自立しており、旅行意欲や意思決定権、消費力などの面で軒並み男性を上回った。
母親となっている女性は子どものニーズにより注目していることもわかった。直近1年に同プラットフォームで女性が予約した2人以上のツアーのうち、子連れ旅行が最多の39・0%を占めた。
女性の地位と自立性が高まるにつれ、一人旅で世界を探索することを選ぶ女性が増加傾向にある。「去哪児」のデータによると、今年に入ってから同プラットフォームで予約したユーザーのうち、女性一人旅の割合は2019年の6・0%から11・0%に上昇した。伸び率はカップルや友人との旅行、家族旅行、団体旅行の中で最も大きかった。年齢層別にみると、「90後」と「00後」が女性一人旅全体の55・0%を占め、最も多かった。
同程旅行の最新データによると、24年の女性の海外旅行意欲は6割を超え、男性をやや上回った。旅行先については、タイや日本、シンガポール、インドネシアのバリ島、ロシア、韓国、スペイン、ニュージーランド、モルディブ、フィンランドなどの人気が高かった。