【新華社北京3月6日】新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース、3月5日のニュースをお届けします。
1.第14期全人代第2回会議が開幕
中国の第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕しました。
2.中国、24年のGDP成長率目標5%前後 政府活動報告
中国で5日開幕した第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議に提出された政府活動報告は、2024年の国内総生産(GDP)成長率の目標を5%前後としました。
3.中央企業は戦略的新興産業と未来産業への布石を 国資委主任
中国国務院国有資産監督管理委員会(国資委)の張玉卓(ちょう・ぎょくたく)主任は5日、第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の最初の「部長通路」(閣僚らを対象とした特設スペース取材)で、戦略的新興産業と未来産業への中央企業(中央政府が管理する国有企業)の布石について次のように語りました。
中央企業の産業高度化においては戦略的新興産業と未来産業を際立った位置に据えなければなりません。戦略的新興産業分野への中央企業の投資は2023年、前年比32・1%の伸びを示しました。国務院国資委は、中央企業の収入に占める戦略的新興産業の割合を2025年までに35%に到達させる目標を打ち出しています。戦略的新興産業と未来産業への布石に力を入れ、特に脳型人工知能(AI)、量子情報、制御核融合などの分野で早めに布石を打たなければなりません。
4.中国の23年食糧生産は過去最高 唐仁健・農業農村部長
中国農業農村部の唐仁健(とう・じんけん)部長は5日、第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の最初の「部長通路」(閣僚らを対象とした特設スペース取材)で、2023年の中国の食糧生産量が6億9540万トンと過去最高となり、1人当たり食糧保有量も493キロと国際的な安全保障ラインの400キロを上回ったと明らかにしました。中国の食糧生産量は9年連続で6億5千万トンを上回りました。
唐氏は、中国が食糧安全保障を確保するだけでなく、貧困削減の成果の強化、拡大に努めていると強調。人々が再び貧困に陥るのを防ぎ、大規模な貧困逆戻りが起きないよう保証していると述べました。
唐氏によると、中国では昨年、国がかつて貧困県に指定していた832県の農民の1人当たり可処分所得が1万6396元(1元=約21円)となり、過去3年間の平均増加額も約1200元と増加率が全国農民平均を上回りました。貧困を脱却した832県はいずれも二つか三つ、またはそれ以上の産業が発展しており、貧困脱却世帯の9割以上がこれら産業に従事しています。
5.外資系企業の内国民待遇を保障 政府活動報告
中国で5日開幕した第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議に提出された政府活動報告は、外資系企業の内国民待遇を確実に保障するとしました。
6.洋上風力保守用の電動船、福建省で進水 中国船舶集団が開発
中国が独自に設計、建造し、知的財産権を持つ純電動の洋上風力発電施設多機能運用保守母船「M913−1」が2月29日、福建省福州市馬尾区で進水しました。
中国造船大手、中国船舶集団(CSSC)が洋上発電運用保守会社の福建海電運維科技向けに設計、建造しました。
以上、「新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース」をお伝えしました。