約1億3400万年前のウナギ化石を発見 中国河北省で初

約1億3400万年前のウナギ化石を発見 中国河北省で初

新華社 | 2024-03-04 15:00:19

   【新華社石家荘3月4日】中国河北省自然資源庁は2月29日、同省承徳市豊寧満族自治県四岔口(したこう)村にある白亜紀前期の地層からヤツメウナギの化石が見つかり、中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の張江永(ちょう・こうえい)研究員の鑑定により約1億3400万年前の「孟氏中生鰻(Mesomyzon mengae)」であることが判明したと発表した。同省で孟氏中生鰻の化石が発見されるのは初めて。

   同省区域地質調査院の孫肖(そん・しょう)総工程師(チーフエンジニア)は「孟氏中生鰻には硬い骨やうろこがないので化石として残りづらい。今回の化石は大変貴重だ」と指摘。孟氏中生鰻は既に絶滅したヤツメウナギの一種で無顎類(むがくるい)の脊椎動物に属し、中生代以降で知られている世界で唯一の無顎類化石だと説明した。

河北省承徳市豊寧満族自治県で見つかった孟氏中生鰻の化石。(資料写真、承徳=新華社配信)

   孟氏中生鰻の命名者、中国科学院の張弥曼(ちょう・びまん)院士(アカデミー会員)は「標本は保存状態が非常に良く、目の部分や鼻孔、7対の鰓囊(さいのう)、筋節がすべてはっきりと見て取れた。今回の発見は孟氏中生鰻が内モンゴル自治区や遼寧省西部だけでなく、河北省北部にも存在したことを証明した」と語った。(記者/杜一方)

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