【新華社北京2月28日】新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース、2月27日のニュースをお届けします。
1.中国外交部、黄岩島問題「領土主権と海洋権益を断固守る」
中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は26日の記者会見で、黄岩島の問題について問われ、次のように表明しました。
黄岩島は中国固有の領土です。フィリピン側はこのところ、黄岩島海域で一連の中国の主権を侵害する行為を取っています。中国は必要な措置を取らざるを得ず、自国の領土主権と海洋権益を断固として守ります。
2.中国の「全国両会」、プレスセンターがオープン
中国北京市で来月開幕する今年の全国両会、全国人民代表大会(全人代)と中国人民政治協商会議(政協)全国委員会の会議を前に、内外記者の取材拠点となるプレスセンターが27日、市内の複合施設、梅地亜中心(メディアセンター)にオープンしました。
来月の4日に政協第14期全国委員会第2回会議、5日に第14期全人代第2回会議が開幕します。
3.粤港澳大湾区、中国のイノベーション拠点に 人材集積も加速
中国の香港・マカオ両特別行政区と広東省の9都市からなる「粤港澳大湾区(広東省・香港・マカオビッグベイエリア)」が科学技術のイノベーション拠点として存在感を増し、人材を引き付ける力を高めています。
大湾区の域内総生産(GDP)に対する研究開発投資の比率は3・4%を超えます。研究開発投資、有効発明特許数、特許協力条約(PCT)に基づく国際特許出願件数などの主要な科学技術指標で全て国内1位を維持しています。
4.殷墟博物館新館が開館、文化財4千点が3千年前の文明を再現
中国河南省安陽市の殷墟博物館新館が26日、正式に開館しました。洹河の北岸に位置し、殷墟宮殿宗廟遺跡と川を隔てて向き合っています。展示室の面積は約2万2千平方メートルです。青銅器や陶器、玉器、甲骨など4千点(組)近い展示品のうち、4分の3以上が初公開となり、考古学の一連の新成果を展示しています。
5.食用キノコ栽培で農村振興 中国湖南省
中国湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州古丈県の鉄馬洲村で食用キノコが豊作となり、人々が収穫と出荷作業にいそしんでいます。湖南省科学技術協会の鉄馬洲村駐在作業チームは、気候条件や資材がそろっていることからオオシロアリタケなどの大規模栽培を実施します。同省山東商会の支援を受けて産業チェーンをつなぎ合わせ、住民の増収を促し、農村振興を推進しています。
6.中国の科学者に特別功労賞 国際血液骨髄移植研究センター
国際血液骨髄移植研究センター(CIBMTR)は23日、米テキサス州サンアントニオで開催された2024Tandem Meetings(米国移植細胞治療学会・ASTCT)およびCIBMTR合同会議で、中国工程院の院士(アカデミー会員)で、北京大学血液病研究所所長の黄暁軍(こう・ぎょうぐん)教授に特別功労賞を授与しました。HLA半合致骨髄移植における「北京プロトコル」の作成によって、国際的な血液研究に多大な貢献を果たしたことが認められました。
以上、「新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース」をお伝えしました。