仏ロレアル幹部「中国のイノベーション能力に自信」

仏ロレアル幹部「中国のイノベーション能力に自信」

新華社 | 2024-02-24 15:54:46

   【新華社パリ2月24日】化粧品世界大手、仏ロレアルグループのコンシューマープロダクツ事業部プレジデント、アレクシ・ペラキ・バラ氏はこのほど、フランスのパリで新華社のインタビューに応じ、ロレアルは中国のイノベーション能力に自信を持っており、製品開発だけでなく、デジタルや電子商取引(EC)など多くの分野で目覚ましい実績を上げていると評価した。

   同社は30年近くにわたって中国市場を深く耕している。現地での研究開発を積極的に展開し、上海市浦東新区にロレアル中国研究開発・イノベーションセンターを設立した。同氏によると、コンシューマープロダクツ事業部が中国で販売する製品のほとんどは中国で生産、開発されたもので、中国に根を下ろすことが中国事業成功の秘訣となっている。

   ロレアルが今月発表した最新決算によると、2023年の主要市場の業績は北アジアゾーンの売上高が前年比5・8%落ち込んだものの、中国本土では5・4%増加した。

   バラ氏は「中国の未来はわれわれを奮い立たせる」と語り、中国の中間所得層は巨大な規模を誇るが、その一部にしか接触できていないとの考えを示した。中国の経済発展に伴ってより多くの顧客を獲得していくとし、「中国事業の見通しは非常に明るい」と述べた。

   同氏はコンシューマープロダクツ事業部のプレジデント就任前、長年にわたりロレアル中国法人の最高経営責任者(CEO)を務めていた。中国に来た当初は100以上の都市を訪れ、ロレアルが10年の上海国際博覧会(上海万博)のスポンサーになることに立ち会ったと振り返り、中国で成功するための秘訣の一つは中国に深く根を下ろし、中国を詳しく知ることだとの認識を示した。

   中国人の柔軟性と臨機応変な対応力にも感銘を受けたと表明。人工智能(AI)が世界にもたらす変革など、市場では多くの変化が起きる可能性があるが、中国に大きな自信を持っているとし、中国はこうした変化に適応し、しかも存分に利用することができるとの考えを示した。

   ロレアルが中国での投資を続ける方針も明らかにした。スマート運営センターやその他の施設を開設するほか、現地での人材育成も続けていくと述べた。

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