春節連休、海南省の離島免税消費が活況 中国の消費活力反映

春節連休、海南省の離島免税消費が活況 中国の消費活力反映

新華社 | 2024-02-20 20:31:30

11日、海口国際免税城で古典舞踊のショーを観賞する人たち。(海口=新華社記者/周慧敏)

   【新華社海口2月20日】中国海南省は17日までの春節(旧正月)8連休中、観光シーズンのピークを迎え、海南島を離れる人を対象とする「離島免税」市場も活況を呈した。

   同省海口税関の統計によると、最終日を除く連休7日間の離島免税品売上高は22億1400万元(1元=約21円)、購入客数は延べ26万8900人、1人当たり購入額は8235元となり、中国消費市場の活力と潜在力を反映した。

   単体の免税店としては世界最大の規模を持つ「海口国際免税城」では竜灯踊りや獅子舞、古典舞踊など新春の文化・観光行事が次々と披露され、竜をテーマにした赤いアーチや飾りちょうちんなどの装飾が新春の喜びを演出。各ブランド店は買い物客でにぎわった。

   スキンケア製品を扱う店舗では、湖北省武漢市から来た李司英(り・しえい)さんがレジに並ぶ合間に取材に応じ「免税城は品揃えが良く、価格も安い。今は商品をその場で受け取れるのでとても便利」と話した。

   海口市政府は免税品消費の活力を喚起するため、春節期間中に離島免税電子消費クーポン2万7500枚、1200万元分を配布。各店舗の割引に上乗せして使えるようにした。

   貴州省から来た竜麗帆(りゅう・れいはん)さんは海口国際免税城で最新式の腕時計を購入。「価格は6千元だが割引があり、クーポンも使ったので5280元とかなり安く買えた」と語った。

   海口国際免税城の担当者は、多彩な新春の文化・観光行事と消費促進施策を通じて春節休暇の消費を活性化し、免税に関わる多元的な業態の発展を促し、海南の離島免税市場の消費ブームを後押ししたと述べた。

   三亜国際免税城は干支(えと)の竜や民族風などの要素を組み合わせ、伝統祝日と最新トレンドを結び付けた来店プレゼントやラッキーくじなどのキャンペーンを実施。政府クーポンと新年セールなども加わり、多くの観光客を集めた。連休序盤の3日間の1日当たり来店客数は5万6千人を超え、平均売上高は1億元を突破した。

   離島免税店は長年の発展を経て、海南の観光消費市場の「金看板」となった。全省の離島免税店は12店に増え、海南島を離れる交通手段の航空機、船舶、鉄道すべてをカバーしている。(記者/周慧敏)

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