6日、成都市双流区黄竜溪鎮で披露された「焼火竜」。(成都=新華社記者/胥氷潔)
【新華社成都2月13日】中国四川省成都市双流区黄竜渓鎮で千年にわたり伝承されてきた絶技「焼火竜」(火竜灯舞とも)が今年の春節(旧正月)期間中、新たな輝きを放った。
焼火竜は約1500度の熱で溶かした鉄を空に向かってまき、その下で竜のランタンが舞い踊る民俗芸能で、2008年に第2次国家級無形文化遺産リストに登録された。
焼火竜を演じる火竜隊で20年以上活動している謝鑫(しゃ・きん)さん(41)は生まれも育ちも黄竜溪鎮で、父親の謝先錦(しゃ・せんきん)さんは地元火竜隊の創設者の一人だ。
6日、成都市双流区黄竜溪鎮で披露された「焼火竜」の一場面。(成都=新華社記者/胥氷潔)
春節期間中、焼火竜の表現形式はますます多様になった。若手監督の岑棋(しん・き)さんは「春節期間中、私たちは火竜隊と新しい舞台劇『火竜・薪伝』を創作した。焼火竜と舞台劇がジャンルを超えて協力したことで、ストーリー性が明確になり、若者からの人気も高まった」と語った。
千年の時を越えて輝きを放つ焼火竜は、世界の舞台でも演じられるようになった。謝鑫さんの火竜隊はここ数年、オーストラリアや韓国などで公演を成功させた。(記者/董小紅、袁秋岳、尹恒、胥氷潔)