海路で上海口岸(通関地)に到着したチリ産チェリー。(資料写真、上海=新華社配信)
【新華社上海2月11日】中国の上海税関は8日、中国とチリが共同開発した保冷処理相互認証システムが運用を開始し、7日にはチリ産チェリー970トン以上が上海税関管轄下の洋山税関で検査に合格、スピード通関で年越し用品市場に供給されたと明らかにした。
洋山税関の担当者によると、システム導入以降は、チリ側が果物の梱包時に温度調整と温度センサーを配置した写真を撮影し、コンテナ番号と船荷証券(BL)を一つ一つ突き合わせ、システム経由で関連データを中国側に送信しておくことで、中国到着後はセンサーが置かれた位置を探すための開梱作業が軽減され、検査時間も短縮でき、果物の鮮度を保ったままスピーディーな通関が可能となった。
上海税関の統計によると、2023年12月から24年2月初めまでに上海口岸(通関地)から海上輸送で輸入されたチリ産チェリーは累計約2万トンに上る。(記者/呉宇)