【新華社北京2月7日】中国台湾地区から大陸に移り住んだ6人の若者に迫る「共に出発しよう」シリーズ。案内役は10代から大陸で暮らす台湾出身の曲献平(きょく・けんへい)さんが務める。第4話の今回は世界無形文化遺産「雲錦(うんきん)織物」をはじめとする中華民族の伝統文化の普及に尽力する男性を紹介する。
「80後」(1980年代生まれ)の簡名偉(かん・めいい)さんは
文化専門人材という特別な立場で
江蘇省にある南京雲錦博物館の館長と南京雲錦研究所の所長に就任した
大陸での暮らしは十年余り
一貫して無形文化遺産の普及促進に取り組んでいる
博物館と研究所を引き継いでからは
敷居が高いと思われてきた伝統文化を身近な存在に変え
雲錦織物の技術を生かした若者向けのグッズも販売
若者が受け入れやすい形で普及に努めている
伝統文化の継承事業を軌道に乗せ
リーダーシップを発揮して1年で赤字を黒字に転換させた
文化継承の要の一つは「職人」の保護だという
子どもを連れて南京の職人を頻繁に訪ねている
伝統工芸の職人が安定した生活を送れるよう願うと語る
文化はそれを育んだ土壌と切り離せないと考え
大陸各地に赴いて聞き取りや実地調査、学びを重ねている
湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州竜山県を訪ね
少数民族トゥチャ族に伝わる文化や風土、人々の息遣いに触れ
「土家(トゥチャ)錦織物」の歴史と現状も知った
「中華文化は素晴らしい」
と強く訴える簡さんは
それを世界中に広める道を
これからもずっと歩き続けていく