車掌との引き継ぎで旅客や座席の情報を確認する陶志婷さん(左)。(1月25日撮影、北京=新華社配信)
【新華社北京2月4日】中国北京市内の重要な鉄道ハブ駅の一つである北京朝陽駅で、高齢者や障害者、乳幼児、妊婦らの入出場や列車乗降を支える「愛心サービスチーム」の一員として働く陶志婷(とう・してい)さん(33)は、今年も1年で最も忙しい時期を迎えた。春節を前に利用客が急増する中、毎日20人を超える旅客に付き添い、1日平均歩数が3万歩近くになると話す。
春節(旧正月)に伴う帰省やUターンのための特別輸送態勢「春運」は、人類最大規模の「大移動」と呼ばれる。北京、天津両市や河北省などの鉄道を運営する中国鉄路北京局集団は管轄区内の春運期間(1月26日~3月5日)の旅客数が2019年比14・1%増の3913万人に上ると予測する。
陶さんが就職したのは14年前。北京駅での勤務を経て、現在は北京朝陽駅で移動が困難な旅客を案内する役割を担う。さまざまなニーズに対応できるよう、独学で手話を習得したほか、英語学習にも力を入れる。心肺蘇生法などの応急手当てや心理カウンセリングの手法も学んだ。
これまでに案内した旅客は5万人余り、感謝を表すために贈られた錦旗(ペナント)は289枚に上るという。(記者/程琬祺、魏夢佳、丁静)pagebreak
雪が降る中、駅からタクシーに乗る旅客に付き添う陶志婷さん(右から1人目)。(2023年12月21日撮影、北京=新華社配信)pagebreak
旅客を家族の元へ安全に送り届ける陶志婷さん(後列中央)。(1月27日撮影、北京=新華社配信)pagebreak
車椅子の旅客に付き添う陶志婷さん(後列中央)。(1月26日撮影、北京=新華社配信)