中国航空機メーカー大手の中国航空工業集団(AVIC)傘下の中国航空技術国際工程が建設を請け負ったアンゴラのアントニオ・アゴスティニョ・ネト博士国際空港の国内線ターミナル。(2023年11月10日撮影、ルアンダ=新華社記者/呂誠成)
【新華社北京2月4日】中国商務部西アジア・アフリカ司の江偉(こう・い)司長はこのほどの記者会見で、中国とアフリカの経済・貿易協力がここ数年、大きな成果を収めていると紹介した。
中国は15年連続でアフリカ最大の貿易相手先となり、2023年の貿易額は過去最高の2821億ドル(1ドル=約148円)に上り、前年比1・5%増加し、貿易の高い粘り強さを反映した。貿易構造の適正化も進み、アフリカからの農産物輸入は成長のハイライトとなり、ナッツが2・3倍、野菜が32%、花卉(かき)が14%、果物が7%それぞれ増加した。アフリカへの輸出は機械電気製品が多くを占め、「新三様(新たな定番3品目)」と呼ばれる電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、太陽電池の輸出は、EVが3・9倍、リチウム電池が2・1倍、太陽電池が57%それぞれ増加し、アフリカのグリーンエネルギーへの転換を力強くサポートした。
投資協力も着実に進み、中国は発展途上国のうち、アフリカ向け投資規模が最大で、22年末時点の直接投資残高は400億ドル超だった。23年のアフリカ向け直接投資も増加基調を維持している。
インフラ建設での協力も顕著な成果が見られた。アフリカは中国にとって2番目に大きい海外工事請負先であり、中国企業の工事請負契約額は7千億ドルを超え、完成工事高は4千億ドル超となり、交通、エネルギー、電力、住宅、国民生活などの分野で、象徴的なプロジェクトと「小さくて美しい」プロジェクト(人々の生活に直接的に関わり、規模や投資額は小さいが重要なプロジェクト)を手掛けてきた。