【新華社瀋陽2月1日】中国が独自に開発した世界初の4人乗り水素内燃エンジン航空機の試作機が1月29日、遼寧省瀋陽市の法庫財湖空港で初飛行に成功した。瀋陽航空航天大学名誉教授で遼寧通用航空研究院首席科学者、楊鳳田(よう・ほうでん)中国工程院院士(アカデミー会員)が中心になって開発した。現場のテストパイロットによると、航空機の出力は十分で、振動が少なく、操縦性も良好だという。今後の試験飛行に向けて確かな基礎が築かれた。
実証を行った機体は中国が独自に研究開発した初の水素エンジンを動力とする航空機で、2023年3月25日に同市でテスト飛行を行っていた。中国の自動車大手、中国第一汽車集団傘下の高級車ブランド「紅旗」のガソリンエンジンを土台に開発した国内初の2・0リットルのゼロエミッション直噴チャージャー水素燃料エンジンを搭載している。