江蘇省のＧＤＰ、２３年は５・８％増

   【新華社南京１月２６日】中国江蘇省の許昆林（きょ・こんりん）省長は２３日、同省第１４期人民代表大会第２回会議で省政府活動報告を行い、同省の経済発展は２０２３年に新たな成果を収めたと指摘した。許氏は次のように述べた。

   ２３年に、省の域内総生産（ＧＤＰ）は前年比５・８％増の１２兆８２００億元（１元＝約２１円）となり、ＧＤＰが１兆元を上回る都市は５カ所に増えた。一般公共予算（一般会計に相当）収入は７・３％増の９９３０億元だった。食糧（穀物・豆類・芋類）総生産量は３７９７万５千トンに上り、再び過去最高を更新した。貿易額は５兆２５００億元となり、実行ベースの外資導入額は全国トップを維持した。

   現代化産業体系の構築で新たな一歩を踏み出した。製造業の増加値（付加価値額）は４兆６６００億元でＧＤＰの３６・３％を占めた。製造業の質の高い発展指数は９１・９で全国１位となった。工業の戦略的新興産業とハイテク産業の生産額が一定規模（主要業務の年間売上高２千万元）以上の工業企業に占める割合は４１・３％と４９・９％にそれぞれ拡大した。

   科学技術イノベーションでも新たな進展を遂げた。研究開発費の対ＧＤＰ比率は３・２％程度となり、１万人当たりの特許保有数は６１・５件と８年連続で省・自治区・直轄市の１位をキープした。テック中小企業数は９万４千社を数え、「専精特新（専業化、精細化、特色化、斬新化）」の特徴を持つ小巨人企業（大きな成長が見込まれるスタートアップ企業）の新規認定社数は７９５社となり、いずれも全国トップとなった。ハイテク企業数は５万１千社を超えた。