RCEP協定、関係国の経済発展に大きなチャンス カンボジア高官

RCEP協定、関係国の経済発展に大きなチャンス カンボジア高官

新華社 | 2024-01-19 15:45:58

   【新華社プノンペン1月19日】カンボジア商業省長官兼報道官のペン・ソビチート氏はこのほど、新華社の単独取材に応え、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定は発効から2年で、地域の貿易と投資協力の促進で重要な役割を発揮しており、関係国の経済発展に大きなチャンスをもたらしているとの見解を示した。

   ソビチート氏は、保護主義と一国主義が台頭する状況下で、RCEP協定は多国間主義と自由貿易体系の発展を効果的に維持、推進し、地域の貿易と投資協力を促進し、すべての加盟国に大きな利益をもたらしていると指摘。同協定は、東南アジア諸国連合(ASEAN)がアジアの新たな経済成長のエンジンになることを後押しすると信じているとした。

   RCEP協定は加盟国の経済安定にも役立つとし、特に世界経済が鈍化する中、加盟国のコロナ後の経済回復と長期的で持続可能な成長の実現に有利に働くとの見解も示した。

   カンボジアにとって、RCEP協定は長期的な輸出の成長につながる「活性剤」になっており、海外直接投資の流入増加を促していると説明。2023年のカンボジアのRCEP協定加盟国向け輸出は輸出全体の34・6%を占めたとし、RCEP協定に基づく特恵関税により、カンボジアの輸出は向こう数年にわたり、大幅な増加を維持するとの見通しを示した。

   カンボジアは27年までに後発開発途上国を脱し、30年までに中高所得国に、50年には高所得国に仲間入りするという成長目標を掲げていることにも言及し、RCEP協定がこうした目標の達成を助けると確信していると述べた。

   カンボジア関税消費税総局(GDCE)のデータでは、23年の同国のRCEP協定加盟国向け輸出額は前年比28・8%増の81億7千万ドル(1ドル=約148円)に上った。

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