【新華社北京1月16日】中国南部の水を北部に送るプロジェクト「南水北調」の東・中央ルートで、第1期区間の2023年の累計送水量が85億3700万立方メートルに上り、年間目標を超過達成した。
中国水利部とプロジェクトを運営する中国南水北調集団の蒋旭光(しょう・きょくこう)董事長は12日に開かれた24年業務会議で、「23年の中央ルート第1期区間の送水量が74億1千万立方メートル、東ルート第1期区間の山東省向け送水量が8億5千万立方メートル、北延伸区間の黄河以北への送水量が2億7700万立方メートルとなり、それぞれ年間目標の2・10倍、2倍、2・02倍に達した」と明らかにした。
水質面では、中央ルートの幹線で最高レベルの1類基準に達した地表水が9割近くを占め、東ルートの幹線でも「良好」とされる地表水3類基準以上を保ち、通年で安定して基準をクリアした。
「南水北調」の東・中央ルートの第1期プロジェクトは24年に全面通水から10周年を迎えた。10年間の累計送水量は680億立方メートルを超え、沿線にある44の大・中都市が恩恵を受け、直接的な受益人口は1億7600万人以上となった。