中国各地で公共分野車両の全面的な電動化進む

中国各地で公共分野車両の全面的な電動化進む

新華社 | 2024-01-13 15:57:32

   【新華社北京1月13日】中国はここ数年、新エネルギー車(NEV)産業の急速な発展に伴い、公共分野車両の全面的な電動化を加速している。工業情報化部や交通運輸部などの8部門は2023年11月、「公共分野車両の全面的な電動化先行エリア試行拠点第一陣の始動に関する通知」を公表し、北京など15都市を第1陣の試行都市に指定した。

   試行都市の多くが近年、関連作業への取り組みを続けている。河南省鄭州市は2009年に路線バスとタクシーを皮切りに複数の計画・政策を打ち出し、公共分野車両の電動化を推進してきた。今では主要市街地の路線バス、流し営業のタクシーの全てが新エネ車となった。3万5千台余りのネット予約タクシーでも新エネ車の比率が70%を超え、それ以外の非新エネ車も営業期限到来後は引退することになっている。

浙江省寧波市寧波舟山港の梅山港区で作業中の電気トラック。(資料写真、寧波=新華社配信/楊江琦)

   重慶市経済情報化委員会の担当者によると、同市はここ数年で公共部門に12万台の新エネ車を導入し、充電器19万7100基、電池交換ステーション141カ所を完成させた。

   浙江省寧波市は港湾車両の電動化で段階的な成果を上げている。寧波舟山港の梅山港区では、埠頭での荷役作業に62台の無人自動運転の電動コンテナ専用トラックが投入されており、同港区のコンテナ専用トラック総数の16%を占めている。

   工業情報化部装備工業一司の担当者によると、次のステップでは公共分野車両の全面的電動化の実証事業を通じ、公用車、都市路線バス、清掃車などの分野で60万台以上の新エネ車を導入する。同時に、道路沿線と都市近郊の郷鎮での充電・電池交換ステーションのほか、都市間急速充電ネットワーク、駐車場などの専用充電・電池交換ステーションの建設を強化する。

河南省鄭州市の自動運転ステーションで充電中のスマートバス。(資料写真、鄭州=新華社記者/戴翹楚)

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