ハルビンの「氷雪経済」好調、経済の新たな活力示す 中国黒竜江省

ハルビンの「氷雪経済」好調、経済の新たな活力示す 中国黒竜江省

新華社 | 2024-01-13 16:58:33

   【新華社北京1月13日】中国黒竜江省の省都ハルビン市ではこの冬、「氷雪経済」が活況に沸き、中国経済の新たな活力を示している。同市が元日連休期間(2023年12月30日~24年1月1日)に受け入れた観光客数は延べ300万人を超え、観光収入は59億元(1元=約20円)以上に上った。ロイター通信は、この二つのデータがともに新型コロナウイルス流行前の水準を上回り、同市が起こした「氷雪の奇跡」は中国東北地域の観光関連銘柄の株価さえも押し上げたと報じた。マレーシア紙「ザ・スター」も、氷雪経済がもたらす「熱い」エネルギーに着目し、氷雪がもたらす発展の機会は新型消費を盛んにし、さまざまな氷雪関連産業にビジネスチャンスを提供していると指摘した。

7日、ハルビン市内を流れる松花江の畔で、純度の高い氷塊が数多く放置されている採氷場で記念撮影する観光客。(ハルビン=新華社記者/謝剣飛)

   中国の消費市場は消費高度化と消費モデルの革新が急速に進み、グリーン(環境配慮型)、健康、スマートなどをテーマとする新型消費がますます好まれ、ウィンタースポーツはその典型的な代表格となっている。北京冬季五輪が火をつけた氷雪ブームが「氷雪経済」の活況を呼び、ウィンタースポーツへの意欲が高まり続け、氷雪観光や氷雪レジャー、氷雪関連用品などの業界が活気を生み出している。

   今年の元日連休期間は国内消費市場が好調で、国内旅行者数は前年同期比2・6倍の1億3500万人に上った。旺盛な休日消費は経済の活発さの現れで、直近1年の経済回復傾向が継続していること、今後の先行きに対する明るい見通しも示している。春節(旧正月、2024年は2月10日)を控え、休日消費の盛り上がりは続く可能性があり、さらに多くの消費の新分野が経済を支えると見られる。

6日、黒竜江省ハルビン市の中央大街で、民族衣装を着て観光客にあいさつするホーチョ族の人々と饒河県の文化・観光プロモーション担当者。(ハルビン=新華社記者/王建威)

   シンガポール紙「聯合早報」の報道によると、今や中国南部地域でもスキーとスケートが冬季の「運動リスト」に入っている。氷雪に関心を持ち、取り組む人が増えるにつれ、中国の複数の地方でも氷雪観光の発展の余地が大いにあるとみられる。

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