【新華社南昌1月12日】中国国際貿易促進委員会(CCPIT)はこのほど、「中国展覧経済発展報告2023」を発表した。23年に中国本土で開催された経済・貿易展示会は前年比2・2倍の3923件、総展示面積は2・5倍の1億4100万平方メートルに上った。19年比ではそれぞれ10・6%増、8・3%増と新型コロナウイルス流行前の水準を上回り、展示会産業が全体的に回復傾向を示した。
同委員会展覧管理部の鄔勝栄(お・しょうえい)部長は展示会産業成長の特徴について①経済・貿易関連展示会の開催数が新型コロナ流行前の水準に回復した②展示会運営会社の経営状況が継続的に改善した③企業が海外出展を再開し、市場開拓を強化した④国レベルの展示会が業界の回復をけん引した⑤稼働中の展覧館の数と利用率が大幅に上昇した-五つを挙げた。
業界別では、工業・科学技術連関の展示会が開催件数と展示面積でともに首位になった。
同委員会が23年に共同で手がけ、海外で開催した展示会は78件で、1件当たりの展示面積が2719・5平方メートルとほぼ19年の水準まで回復し、出展企業数と展示ブース数もそれぞれ1・3倍の194・1社、1・2倍の280・9カ所とほぼ同水準に戻った。
鄔氏は「24年は中国展示業の国際化が新たな進展を迎える」と指摘。中国が海外貿易の新たな成長動力の育成を加速し、ハイレベルの対外開放を拡大させていることに歩調を合わせ、世界的に有名な展示会を継続的に育み、より多くの有名展示会企業を中国に誘致し、中国展示業の国際化レベルと影響力の向上を促していくと述べた。