中国の原油・天然ガス生産量、２３年は３億９千万トン超

   【新華社北京１月１１日】中国国家能源（エネルギー）局は９日、２０２３年の国内の原油・天然ガス生産量が３億９千万トンを超え、過去最高を記録したと発表した。１千万トン規模で増加するのは７年連続となった。

   同局石油天然ガス司の劉紅（りゅう・こう）司長は、次のように説明した。原油生産量は前年比３００万トン以上増えて２億８００万トンになった。１８年比では約１９００万トンと大幅に増加し、長期にわたり安定して２億トンを生産する基盤がさらに強固になった。海上油田の増産が重要な役割を果たし、４年連続で全国の増産量の６０％以上を占め、生産量が６２００万トンを超えた。

   シェールオイルの探鉱、開発も着々と進んでおり、新疆ウイグル自治区の吉木薩爾（ジムサル）、黒竜江省の大慶古竜、山東省の勝利済陽といった三つの国家級モデル区、甘粛省の慶城シェール油田の建設が加速している。江蘇省北部の蘇北盆地にある溱潼くぼ地で行っている多井型採掘試験では商業採掘が進展を遂げ、シェールオイルの生産量が４００万トンを超え、再び過去最高を更新した。

   劉氏は、天然ガス生産量は２３００億立方メートルに上り、７年連続で１００億立方メートルのペースで増産が続いていると説明し、主な増産拠点である四川、オルドス（内モンゴル自治区）、タリムの３盆地では１８年から天然ガスの増産量が全体の７０％を占め、非在来型天然ガスの生産量も９６０億立方メートルを超えて天然ガス総生産量の４３％を占めるなど、天然ガスの貯蔵量・生産の拡大において重要な「成長拠点」になっていると指摘した。