【新華社北京1月8日】中国で出版関連の市場調査を手がける北京開巻信息技術は6日、中国出版協会と中国書刊発行業協会の指導の下、書籍小売市場に対するモニタリングシステムのデータ分析に基づき取りまとめた「2023年中国書籍小売市場報告」を発表した。23年の市場規模(定価ベース)は前年比4・7%増の912億元(1元=約20円)と拡大傾向を回復した。
23年の書籍市場は「回復」と「発展」がテーマとなった。医学、生活、メンタルセルフケア、経済・管理など13ジャンルの書籍市場がプラス成長を果たした。
小売実績を販路別に見ると、ショート動画配信が電子商取引(EC)プラットフォームに次ぐ第2位の販売ルートとなった。ショート動画配信業者による小売市場規模は前年比70・1%増と高成長を維持し、小売市場全体の成長をけん引した。実店舗は依然としてマイナス成長を示し、前年比で18・2%減少した。
児童書は定価ベースで全体最大の27・2%を占めたが、減少幅は最も大きかった。2位の補助教材と3位の文学書はいずれも10・0%以上を維持した。