深圳証券取引所。(資料写真、深圳=新華社記者/毛思倩)
【新華社北京1月8日】英会計大手プライスウォーターハウスクーパース(PwC)がこのほど発表したリポートによると、2023年の中国本土に上場する人民元建て株式(中国A株)市場での新規株式公開(IPO)企業数は前年比26%減の313社、資金調達額は39%減の3564億元(1元=約20円)だった。IPO市場が減速したが、企業数と調達額はいずれも世界の他の資本市場を上回り、上海証券取引所と深圳証券取引所の調達額は世界1、2位となった。
上海証取のIPO企業数は103社で調達額は1937億元、深圳証取は133社で1481億元だった。北京証取も急成長期に入り、IPO企業数は77社で調達額は146億元に達した。
市場区分別では、深圳証取の新興企業向け市場「創業板」はIPO企業数が110社、上海証取の新興ハイテク企業向け市場「科創板」は調達額が1439億元となり、それぞれ企業数と調達額で1位だった。業種別にみると、工業・材料、情報技術・電気通信サービス、消費財の3業種が企業数、調達額のトップ3だった。
PwCは、24年の中国A株市場のIPO企業数が200~240社となり、調達額が1600億~1900億元になるとの見通しも示した。