6日、二十四節気「小寒」の伝統行事や習慣を描いたイラスト。(北京=新華社配信/魏欣悦)
【新華社北京1月6日】6日は「二十四節気」の23番目、小寒(しょうかん)に当たる。冬の5番目の節気でもある。前回4番目の冬至は1年で一番日が短く、地表に届く太陽の光と熱が最も少ないが、地下にたまった熱の補給が続くため、一年で最も寒い日とはならない。だが冬至を過ぎると、地下にたまった熱は徐々に使い果たされ、いくらか日が伸びても気温の低下は止まらず、多くの地域が最も寒い時期を迎える。
▽梅の花を鑑賞する
小寒は春の兆しが訪れる時期でもある。厳しい寒さの中で一斉に咲く梅の花は真っ白な雪と相まって美しい絵のような風景を織り成す。大自然は冬のなかでも着々と力を蓄え、春に向かって進んでいく。小寒は未来への期待の季節でもある。
▽切り絵で窓を飾る
「窓花」と呼ばれる切り絵で窓を飾るのも、小寒を代表する伝統的な風習の一つ。人々は縁起の良いさまざまなデザインの窓花を作り、春節を迎える準備を整え、平安を願う。シルクで花柄を作ることもあり、梅の花はよく用いられるデザインの一つになっている。
▽凍らせた梨を食べる
中国東北地方ではこの季節、気温が氷点下40度にまで下がる。生の梨を一晩外においておけば、石のように固い冷凍梨ができる。これを室内で水に30分浸し、表面にできた薄い氷の膜を破ってかじると、甘くて冷たい果汁が口いっぱいに広がる。
▽豚をしめて食べる
一部の農村では小寒を迎えると、豚をしめて宴会を開く。経験豊富なベテランを呼んで豚をしめ、親戚や友人を呼んでみんなで食べる。おめでたいムードに子どもたちも大喜びで、村人は豚のレバーや血豆腐など、豚1頭を使った豪勢な料理に舌鼓を打つ。