西蔵自治区の風力発電所が発電開始、超高標高地域で中国最大

   西蔵自治区那曲市の欧瑪亭嘎風力発電所。（資料写真、ナクチュ＝新華社配信／林永秋）

　 【新華社ラサ１月５日】中国西蔵自治区那曲（ナクチュ）市の欧瑪亭嘎風力発電所が１日、発電を正式に開始した。総設備容量は１００メガワットで、中国の超高標高地域で完成、稼働した風力発電所として、発電ユニット１基当たりの設備容量、総設備容量が中国最大となっている。クリーンな電力を年間約２億キロワット時供給でき、標準炭換算で約６万トンの石炭消費を節約し、二酸化炭素（ＣＯ２）排出量を約１６万トン削減することができる。

　 同発電所は那曲市色尼区那曲鎮に位置し、敷地の平均標高は４６５０メートル、１基当たりの発電設備容量が４メガワットの永久磁石を利用したダイレクトドライブ式風力発電ユニットを２５基採用している。西蔵で２０２３年に最初に承認・登録され、着工した新エネルギープロジェクトで、「承認された年に着工、完成」という西蔵における新エネルギープロジェクト建設の記録を打ち立てた。