「子どもにやさしい芸術村」の深圳市竜華区上圍村にあるキッズパークで遊ぶ子どもたち。(2023年11月19日撮影、深圳=新華社記者/梁旭)
【新華社北京1月3日】中国国家統計局は12月31日、「中国児童発展綱要(2021~30)」について、2022年の実施状況の統計学的モニタリングに関するリポートを発表した。中国児童の健康水準はさらに高まり、安全衛生環境は引き続き好転し、教育を受ける権利が全面的に保障され、児童の法的保護メカニズムの健全化が加速した。
児童の健康水準が一段と向上した。中国の母子保健機関は22年末時点で3031カ所、小児科病院は158カ所となったほか、母子保健機関のスタッフは62万7千人にまで増加し、小児科の医師数は22万6千人、ベッド数は56万8千床となった。新生児死亡率は千人当たり3・1人で21年と横ばい。乳児死亡率は千人当たり4・9人、5歳未満児死亡率は千人当たり6・8人だった。
子ども用食品の安全に対する監督管理が強化された。乳幼児用調製粉乳の配合登録、生産許可および生産・経営に対する監督管理を厳格化し、乳幼児用食品の安全を保障するため、「乳幼児用調整粉乳生産許可審査細則(2022版)」を制定、発表した。22年の乳幼児用調整粉乳の食品の安全性を確認する抜き取り検査の合格率は99・9%だった。
就学前教育の全面的普及水準が引き続き高まった。就学前教育の就園率は89・7%で21年より1・6ポイント上昇した。学習費が抑えられている「普恵型幼稚園」は1035カ所増の24万6千カ所で、幼稚園全体の85・0%を占めた。普恵型幼稚園の普及率は1・8ポイント上昇の89・6%に上った。
司法による未成年者保護の健全化が進んだ。司法による未成年者保護に関する規定に基づき、未成年者のために法的支援と司法による救済が行われ、全国に設置された少年法廷は22年末時点で2181カ所だった。未成年者専門の検察機関は31カ所増えて2207カ所となった。22年に法的支援を受けた未成年者は延べ15万6千人、人民法院(裁判所)や人民検察院、司法機関から司法的救済を得た未成年者は1万9千人に上った。