中国の三江源国家公園、下流への淡水供給量は年間６００億立方ｍ超

三江源国家公園の黄河源流湿地。（資料写真、西寧＝新華社配信／趙金徳）

   【新華社西寧１月２日】中国青海省の三江源国家公園管理局はこのほど発表した公報で、園内の生態環境の持続的改善により水源の涵養（かんよう）量の年平均伸び率が６％以上となり、下流への淡水供給量も毎年６００億立方メートルを超えるようになったと明らかにした。長江、黄河、瀾滄江（らんそうこう）の源流域である三江源は、生態システムへの貢献度を絶えず向上させ、生態安全障壁を一層強化している。

   三江源国家公園は省西南部に位置し、総面積は１９万７００平方キロ、平均標高は４７００メートルを超える。中国で最初の国家公園試行地であり、第１陣として開設された五つの国家公園の一つでもある。

三江源国家公園の黄河源流域。（資料写真、西寧＝新華社配信／多太）

   公園管理局の李増剛（り・ぞうごう）副局長は、三江源国家公園の開設以来の建設投資額が６６億１２００万元（１元＝約２０円）、社会からの寄付額が１億４５００万元となり、生態保護と民生改善、経済発展の良好な相互作用を実現したと語った。（記者／呂雪莉、柳沢興）