中国の貿易額は着実に拡大 進展も多く

中国の貿易額は着実に拡大 進展も多く

新華社 | 2023-12-30 15:46:45

   【新華社北京12月30日】中国経済の成長をけん引する「3頭立て馬車」(投資、消費、輸出)の一つである輸出は、消費促進、雇用拡大、経済成長促進で重要な役割を果たしている。

   中国の貿易は今年以降、外部の圧力に耐え、より高い強靭(きょうじん)性を示した。1~11月のモノの貿易額は37兆9600億元(1元=約20円)、2カ月連続で前年同期比プラス成長となり、回復基調がさらに強まった。

上海洋山港のコンテナ埠頭。(9月17日撮影、上海=新華社配信/王一鳴)

   貿易額は18年に30兆元、22年に40兆元の大台をそれぞれ突破し、17年から6年連続で世界首位を維持し、「一帯一路」共同建設国との貿易額の年平均伸び率は8・0%となった。新時代に入り、中国の貿易は次々と新たな進展を遂げている。

山東省の青島港を出港する貨物船。(8月30日撮影、小型無人機から、青島=新華社配信/張進剛)

   13~22年の10年間の関連データは貿易の着実な発展を実証している。モノとサービスの貿易額は20年、初めて米国を抜いて世界一に躍進した。越境EC(電子商取引)貿易額は18年に1兆元を超え、22年には2兆元を超え、急成長期に入った。22年の世界輸出額に占める割合は14・7%にまで上昇し、14年連続で世界首位となっている。

   「新三様(新たな定番3品目)」と呼ばれる電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、太陽電池はここ数年、貿易の成長分野となり、貿易の質の向上と高度化を速める代表格となった。「新三様」をはじめとするグリーン(環境配慮型)・低炭素製品の22年の輸出の平均伸び率は60・0%を超え、輸出の新原動力は急成長している。

山東省東営市広饒県にある東営大海科林光電のスマート化ソーラーパネル生産工場で働く従業員。(2月24日撮影、東営=新華社配信/劉雲傑)

   新たな時代に入り、貿易企業の活力は効果的に引き出されている。22年に貿易実績のある企業数は前年比5・6%増加した。中でも民営企業は貿易の主勢力となり、年間貿易総額に占める割合は初めて5割を超え、貿易成長への寄与度は80・8%だった。

   中国は従来の貿易相手と緊密な関係を維持するだけでなく、東南アジア諸国連合(ASEAN)、アフリカ、中南米、中央アジア5カ国といった新興市場も積極的に開拓している。「一帯一路」共同建設国との13~23年10月の貿易額は合計で21兆ドル(1ドル=約144円)を超えた。うち22年は人民元建てで前年比19・4%増加し、貿易全体の32・9%を占め、3・2ポイント上昇した。「地域的な包括的経済連携」(RCEP)加盟国との貿易額は7・5%増加した。輸出はアフリカ向けが14・8%、中南米向けが14・1%それぞれ増加した。

   中国社会科学院財経戦略研究院国際経済貿易研究室の張宇(ちょう・う)主任は、ハイレベルな開放を推進する中、RCEPの発効や「一帯一路」共同建設の持続的な拡大が貿易の発展に新たな余地を切り開いたとの認識を示した。このほか、中国国際サービス貿易交易会や中国国際消費品博覧会、中国輸出入商品交易会、中国国際輸入博覧会などの国際的なイベントも貿易の構造転換と高度化に新たなルートを切り開いたとした。

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