23年は中国の展示会が盛況、外資系企業が中国のチャンス狙う

23年は中国の展示会が盛況、外資系企業が中国のチャンス狙う

新華社 | 2023-12-29 13:25:01

第6回中国国際輸入博覧会のPEPSICOブース。(11月8日撮影、上海=新華社記者/劉穎)

  【新華社北京12月29日】米機械大手ハネウェル・インターナショナル中国法人の余鋒(よ・ほう)社長はこのほど、2023年の展示会参加状況について、13回目となる中国輸出入商品交易会(広州交易会)、6回目となる中国国際輸入博覧会(輸入博)のほか、第1回中国国際サプライチェーン(供給網)促進博覧会にも参加したと振り返り、「休むことなく動き、大きな収穫を得た」と表現した。

  展示会を重視するのは新しいパートナーをつくり、新しいビジネスチャンスを求めるためだとし、中国経済の先行きに対する自信も大きな理由だと説明。今年の各種展示会で契約を結んだ10件近くの協力案件は着実に前進しており、すでに来年の輸入博、広州交易会への出展も確定したと明かした。

  同社のように、無限の活力を持つ中国でチャンスを追いかけることを「正しい選択」と見なす外資系企業が増えつつある。

第21回広州国際汽車展覧会(広州モーターショー)を見学する来場者。(11月17日撮影、広州=新華社記者/盧漢欣)

  今年の輸入博では世界上位500社企業と各業界のリーディング企業の出展数がともに過去最多を記録し、中国・アフリカ経済貿易博覧会でも契約件数が最多記録を塗り替えた。中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)には2400社余りが会場参加したほか、広州交易会では第1期のオンライン輸出契約額が223億ドル(1ドル=約142円)に達した。中国経済をうかがい知る窓口である各種展示会は今年、大きな盛り上がりをみせた。

  大手会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツの中国法人トップ、蒋穎(しょう・えい)氏は、中国経済が安定しつつ成長していることを受け、多国籍企業の多くが中国事業に置くウエートを徐々に変え、中国における産業チェーン・サプライチェーンの付加価値を高め続けており、中国企業と競合し、ともに前進する局面が生み出されているとの認識を示した。

第25回中国国際ハイテク成果交易会のポーランドのブースで商談するビジネスマン。(11月15日撮影、深圳=新華社記者/毛思倩)

  カナダ大手金融機関ロイヤル・バンク・オブ・カナダ傘下の資産運用会社RBCウェルス・マネジメントは先ごろ、公式サイトに発表した文章の中で「中国がもたらすチャンスは無視できない」と指摘し、中国経済の規模はすでに世界の18%を超えるとして、多国籍企業の視線を集めるのに十分だと強調した。

  中国は全方位的な対外開放を行い、人口14億人以上の大市場と規模が最も大きい中間所得層を抱え、世界第2位のモノの輸入国、140数カ国・地域にとっての主要貿易相手国であり、名実相伴う「チャンスの国」となっている。

中国国際サービス貿易交易会の首鋼園会場で展示された3Dデジタルヒューマンによるライブコマースソリューション。(9月3日撮影、北京=新華社記者/任超)

  中国ではデジタル技術が急速に発展し、サプライチェーンの運営パターンも変革を迎えている。中国の非政府・非営利組織ボアオ・アジアフォーラムが発表した「世界・アジア太平洋地域経済の景況感調査」では、83・3%の企業が23年は中国を事業開拓の重点地域に加えるとし、デジタル経済が投資家に最も人気のある発展分野の一つとなっている。

  今年3月に海南省博鰲(ボアオ)市で開かれたボアオ・アジアフォーラム年次総会では、「デジタル経済の推進」「次世代インターネット」「人工知能(AI)を活用した美しい生活」などをテーマとするサブフォーラムが行われ、そのほとんどが超満員となった。複数の人気のフォーラムに出席した米半導体大手インテル中国法人のバイスプレジデント、周兵(しゅう・へい)氏はCIFTISを例に挙げ、今年はAIやPC、データセンター、スマートリテールなどの分野の技術・ソリューションの展示に重点を置くとともに、複数の中国パートナーと新たに協力することを発表したと説明。中国のデジタル経済規模は50兆元(1元=約20円)を超え、急速な伸びも維持しているとし、CIFTISをきっかけとしてデジタル経済の新しいチャンスを開拓し、デジタル経済と実体経済との深い融合をさらに後押ししていきたいとの考えを示した。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。