趙窯遺跡で秦の半両銭3枚を発見 中国河北省武安市

趙窯遺跡で秦の半両銭3枚を発見 中国河北省武安市

新華社 | 2023-12-28 09:37:31

趙窯遺跡から出土した秦の半両銭。(資料写真、武安=新華社配信)

   【新華社武安12月28日】中国河北省文物考古研究院は、同省武安市の趙窯遺跡での発掘調査で秦の銅銭「半両銭」3枚を発見したと明らかにした。

   遺跡の分布面積は110万平方メートルで、新石器時代仰韶文化初期の環濠集落や商(殷)代の中型集落、戦国時代の軍事遺構などが含まれている。半両銭は戦国時代の花土坑の発掘で出土。直径約3・2センチ、重さ約5・5グラムで、戦国時代の秦国貨幣の典型的な特徴を備えていた。

   趙窯遺跡発掘調査隊のリーダーを務める同研究院商周考古部の魏曙光(ぎ・しょこう)主任は「趙窯遺跡から秦の半両銭が出土したのは二つ可能性しかない。秦と趙の間で戦争が起きたか、両国間に交易があったかだ」と指摘。半両銭の出土は軍事活動に関連している可能性があり、戦国時代末期に秦趙戦争があった事実とも一致しているとし、古代戦争史の研究に重要な意義を持つとの見方を示した。

   魏氏は趙窯遺跡について、分布面積が広く、豊富な文化的内容を持ち、年代も幅広いことから河北省南部における先史時代~秦漢時代の考古学的文化の変遷を研究するための優れた典型例になると説明。今回の新たな発掘成果は河北省南部の考古学的文化の系譜をより充実させたと語った。

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