「悦冬氷雪節」開幕、氷上スポーツで活気戻る 天津市イタリア街

「悦冬氷雪節」開幕、氷上スポーツで活気戻る 天津市イタリア街

新華社 | 2023-12-27 16:14:06

   9日、天津イタリア街のマルコポーロ広場にある屋外スケート場。(小型無人機から、天津=新華社記者/孫凡越)

   【新華社天津12月27日】中国天津市河北区にあるイタリア街(意式風情区)で今月初め、第1回「悦冬氷雪節(氷祭り)」が開幕した。冬の寒さの中、100年余りの歴史を持つ街は氷上スポーツで再び活気を取り戻している。

  イタリア街は天津市の中心市街地を流れる海河の北側に位置する。1902年に建設が始まり、総建築面積は約40万平方メートルに及ぶ。イタリアのさまざまな時代や様式の建築物118棟があり、アジアで唯一、良好な保存状態で残されているイタリア風建築群となっている。

  歴史遺産が数多く残る同地区には、国内外から多くの観光客が訪れる。しかし、中国北部の冬は商業活動も観光業も閑散期になるため、いかにしてこれらを盛り上げ、観光客に「冬を楽しんでもらうか」が長年の課題だった。

  旧イタリア租界の中心エリアにある馬可波羅(マルコポーロ)広場に、入念な準備の末に新設された屋外スケート場は、初めて開催されている「悦冬氷雪節」で目玉の一つとなっている。

  天津市河北区文物管理所の徐燕卿(じょ・えんけい)所長は「当市では、専門の建設会社に依頼してスケート場を設営した。広場の石柱やタイルを保護するために緩衝材を多く使用したほか、中国北方地域の冬にスケート場が長持ちするように高度な製氷技術を採用するなど、周辺にある全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定された建築群への影響を最小限に抑えている」と語った。

  このほか、ホログラフィーなどの技術を用いた没入感のある3次元ライトショーも行われ、スケート場の夜を彩っている。

  スケート場は今、子どもたちや大人の歓声に満ちている。「悦冬氷雪節」の開幕初日だけで、千人余りの観光客が氷上体験に訪れた。

  都市キャンプ祭りや国際デザインウイークの開催、曹禺劇院の新装開館、スケートボード大会やストリートダンス大会の開催など、天津イタリア街ではここ数年、新たなブランドの導入やイベントの開催、出し物の上演によって消費意欲の喚起に力を入れており、国家級夜間文化・観光消費集積地、国家級観光レジャー街区に相次いで指定された。

  天津海河意式風情区管理委員会の劉宗錦(りゅう・そうきん)主任は「この冬、さらに中国小型彫塑招待展や冬季音楽会、曹禺劇院没入型公演などの催しを行う予定で、さまざまな形で冬季ビジネスモデルを刷新していきたい」と語った。pagebreak

   9日、天津意式風情区でくつろぐ観光客ら。(天津=新華社記者/孫凡越)pagebreak

   9日、天津イタリア街のマルコポーロ広場にある屋外スケート場で、スケートを体験する観光客。(天津=新華社記者/孫凡越)pagebreak

   9日、天津イタリア街のマルコポーロ広場にある屋外スケート場で、スケートを体験する観光客。(天津=新華社記者/孫凡越)

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