炳霊寺石窟第171龕(がん)の石胎泥塑大仏(唐代)。(9月21日撮影、永靖=新華社記者/郎兵兵)
【新華社蘭州12月26日】中国甘粛省臨夏回族自治州永靖県で26日、地震の影響により見学者や観光客の受け入れを19日から一時停止していた炳霊寺(へいれいじ)石窟が一般公開を再開した。
石窟は今回の地震で、山門付近や石窟エリアの溝で落石が発生し、山門付近の施設の壁に亀裂が生じた。同省文化財部門の職員が連日、文化財や桟道などの安全検査、隠れたリスクの徹底調査・排除に取り組んだ。
石窟の造営は十六国時代の西秦末期からで、中国の石窟で最も年代の古い題記が見つかっている。現在は仏龕(ぶつがん)216カ所、石彫・泥塑像815体、壁画約千平方メートルが残る。1961年に第1陣の全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定され、2014年には「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」の一部として世界文化遺産に登録された。