【新華社バンコク12月23日】中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)のタイ現地法人ファーウェイ・タイランドは18日、同国の首都バンコクでデジタル経済社会省(MDES)とデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する協力了解覚書を締結し、人工知能(AI)インフラ整備を支援する。
双方は、同日に開催された「ファーウェイクラウド・AIサミット・タイランド2023」で、AIの技術開発、産業への応用、人材育成などの分野で合意に達した。
プラサート・チャンタラルーントーン・デジタル経済社会相は、今回の協力により、ファーウェイはタイのデジタル部門や大学と連携し、不足するAI人材を育成するほか、中国とタイの企業を結び付け、中国のAI技術、産業への応用、ノウハウをタイに持ち込み、現地企業の競争力を高めると語った。
ファーウェイ・タイランドの李雄偉(デビッド・リー)最高経営責任者(CEO)は、タイをAIの利用者から創造者へと転換させることを急ぐため、ファーウェイは3年以内に2万人のクラウド・AI開発者を育成する計画を始動させ、独自のクラウド・プラットフォームを通じ、タイのスタートアップ、および協力パートナーのAI・クラウド普及を支え、現地のAIインフラ整備を支援すると述べた。
ファーウェイはサミットで、タイ語や気象、政府向けの大規模言語モデル、金融や小売などの重要分野向けのAIによる革新的ソリューションも発表している。