【新華社マニラ12月17日】アジア開発銀行(ADB)は13日に発表した「アジア経済見通し2023年12月版」で、中国経済の今年の成長見通しを9月予測の4・9%から5・2%に上方修正した。
ADBは、中国経済は第3四半期(7~9月)に家計消費や公共投資にけん引され、成長を維持したとし、堅調な国内需要により、中国経済の成長見通しは前回予測値を上回ったと指摘した。
アジア太平洋地域の開発途上国の成長見通しを4・9%とし、前回値から0・2ポイント上方修正し、24年については、前回から据え置きの4・8%にした。
地域別では、南アジアの今年の成長見通しを5・7%、東アジアを4・7%、東南アジアを4・3%、中央アジア・コーカサスを4・8%、太平洋島しょ国を3・5%とした。
ADBはアジア・太平洋地域の発展に焦点を当てた国際開発金融機関で、1966年に創設。フィリピンの首都マニラに本部を構える。「アジア経済見通し」はアジア・太平洋地域の経済成長見通しをまとめたADBの旗艦報告書で、毎年発表されている。