中国の新エネ車、スウェーデンで人気集める

中国の新エネ車、スウェーデンで人気集める

新華社 | 2023-12-12 14:28:06

2023中国国際スマート産業博覧会の上海蔚来汽車(NIO)ブースを見学する人たち。(9月4日撮影、重慶=新華社記者/儲加音)

   【新華社ストックホルム12月12日】北欧市場ではわずか数年で、進出する中国製の新エネルギー車(NEV)がますます多くなっている。電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車や上海蔚来汽車(NIO)、中国第一汽車集団の高級車ブランド「紅旗」、浙江吉利控股集団(吉利集団)とボルボ・カー合弁の高級自動車ブランド「LYNK&CO(領克)」など十余りの中国の新エネ車ブランドが信頼できる品質と高いコストパフォーマンス、便利なサービスにより、スウェーデンの消費者から人気を集めている。

   スウェーデンの首都ストックホルムのフリーハムネン港の一角には、NIOにとって欧州初となる第3世代電池交換ステーションがある。これは同社がスウェーデンに設置する六つ目の電池交換ステーションでもある。NIOスウェーデンの電力ネットワーク開発部門リーダー、デイビッド・ホルムボン氏は新華社の取材に対し、NIOは同国でストックホルム、ヨーテボリ、マルメら3大都市をつなぐネットワークを構築しており、消費者は速やかにフル充電のバッテリーに交換できることから、航続距離を気にする必要がないと説明した。

   アナリストは中国ブランドの新エネ車がスウェーデンの消費者に人気があるのは先進技術を用いて製造されているからだけでなく、コストパフォーマンスも高いからだと指摘する。中国製EVの輸入が拡大したことで、より多くのスウェーデンの消費者が高品質のEVを手頃な価格で入手できるようになったとみている。

   充電設備メーカーのラッドボックスボラゲットは環境保護分野でストックホルム市政府の協力パートナーとなっている。同社の公式サイトでは中国製EVを「信頼に値する」と評価し、スウェーデンの消費者は中国の有名な自動車ブランドを選び、先進技術とスマート機能を搭載した新エネ車を購入できるとしている。

   中国新エネ車産業の急速な発展に伴い、中国ブランドは優れた技術・性能が評価されるだけでなく、持続可能な発展の理念も消費者に認められつつある。

   小鵬汽車北欧市場担当の程暁光(てい・ぎょうこう)総経理は、短期的に見れば、ウクライナ危機やエネルギー危機、インフレなどの影響で欧州消費者の新エネ車に対する消費意欲には不安定さがみられると指摘。だが、長期的にみると、欧州は二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロとするカーボンニュートラル(炭素中立)目標の実現を明確に打ち出しており、新エネ車市場には大きな潜在力があるとの見解を示した。

   程氏は北欧諸国がグリーン(環境配慮型)・持続可能な発展を重視し、EVの浸透率が高く、購買力も高いことから、純電動自動車(BEV)路線を堅持し、競争力のある革新的な製品を常に送り出すことでより多くのユーザーと市場を獲得できるとの考えも示した。

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