中国江蘇省の単体容量最大のエネルギー貯蔵システムが稼働

中国江蘇省の単体容量最大のエネルギー貯蔵システムが稼働

新華社 | 2023-12-09 16:01:28

   【新華社南京12月9日】中国江蘇省南京市の六合区でこのほど、単体容量が最大の顧客側エネルギー貯蔵プロジェクトが本格稼働した。容量25・6ガワット/202・8メガワット時のバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)で、中国車載電池大手の国軒高科傘下の江蘇国軒新能源科技が設置した。

   4日、江蘇国軒新能源科技の工場。(小型無人機から、南京=新華社配信)

   送電大手、国家電網傘下の国網南京供電・六合供電サービスセンターの林帆(りん・はん)大口顧客マネージャーは「BESSは送電網の負荷が最も少ない時間帯に電力を貯蔵し、需要があった際に電力を放出する、巨大な『充電器』のようなもの」と語った。同「充電器」は充放電の変換効率が85%に達し、ピーク時とボトム時の電気料金の差を活用し、企業の電力コストを大幅に削減できるとした。

   4日、容量25・6ガワット/202・8メガワット時のバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)。(小型無人機から、南京=新華社配信)

   林氏によると、BESSは、電力ピーク時の送電網の負荷を減らし、エネルギー利用効率を高め、送電網の負荷を最大で2万4千キロワット引き下げる。同時に、標準炭換算で毎年1万7800トン余りの石炭消費を節約し、二酸化炭素(CO2)排出量を5万4千トン余り削減するという。

   同社工場区を統括する方廷明(ほう・ていめい)氏によると、BESSに複数の安全保障装置を備え、中でも、エネルギーマネジメントシステムは一つ一つのセルの電圧、電流、温度をリアルタイムでモニタリングする。BESSが使用期限を迎えた後は、統一的に回収、検査を行い、合格品を再利用する。それ以外は解体してから主要材料を回収し、再び利用することで、CO2排出と環境汚染の削減により一層貢献する。

   4日、容量25・6ガワット/202・8メガワット時のバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)。(小型無人機から、南京=新華社配信)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。