3日、フォーラム会期中に展示された中国各地の特産品。(ボアオ=新華社記者/張麗蕓)
【新華社海口12月8日】中国海南省の白沙リー族自治県産の山蘭米(リー族に伝わるイネの品種)、山蘭酒(山蘭米で作った酒)、山蘭粽(山蘭米で作ったちまき)などの特産品がここ数年、山奥から全国の消費市場に進出している。同省で開催された2023中国企業家博鰲(ボアオ)フォーラムでは、全国各地の「特産品」が集中的に披露され、それらが地域的な制限を乗り越える道筋を示した。
中国の一部の地域では、生産の大規模化と市場志向の運営を継続的に推進し、特産品が農家に増収をもたらす産業になるよう支援している。最近では、河北省新河県で栽培されるキノコの金耳が京津冀(北京・天津・河北2市1省)市場で供給不足となっている。同県は今年、農産物卸売の北京新発地農産品と協力して、大規模で近代的な農業産業モデル基地を建設し、食用キノコなどの産業の発展に力を入れている。大規模経営の土地4万ムー(約2670ヘクタール)を新たに確保し、生産高は7億3500万元(1元=約21円)増加、2千人近い雇用が創出された。
同省ブランド建設研究院の陳竜(ちん・りゅう)副院長は「新河の金耳栽培は、スマートコンテナや工場化されたスマート栽培などに進化している。野生の金耳と比べて、人工栽培は期間が短く、成長が安定し早いほか、収量が多く、栽培も比較的簡単だ」と説明した。
中国の雑穀の都と称される山西省忻州(きんしゅう)市では、15種類の雑穀、600以上の品種が作付けされている。雑穀製品の年間売上高が44億元で、市全体の農産物総売上高の40%を占め、雑穀の商品化率は75%以上に達している。
中国各地では、地方の有名な農産品ブランドの育成も強化され、グリーン(環境配慮型)食品、有機産品や地理的表示(GI)農産品、「名特優新(特色のある良質で革新的な著名ブランド)」に認定された農産品は全国ですでに7万以上を数える。(記者/羅江、鍾群)pagebreak
3日、各地の特産品を試食するフォーラムのゲスト。(ボアオ=新華社記者/張麗蕓)pagebreak
3日、フォーラムのゲストに各種特産品を紹介する企業の従業員。(ボアオ=新華社記者/羅江)