【新華社国連12月7日】中国の耿爽(こう・そう)国連常駐副代表(次席大使)は5日、第78回国連総会の「海洋と海洋法」に関する議題で発言し、関係国の南中国海問題に関する誤った言論に対して厳正な反論を行った。耿氏の発言要旨は次の通り。
一部の国の代表が発言の中で南中国海問題に言及した。国連総会は南中国海問題を議論する適切な場ではないが、中国は誤った言論に対して厳正に対処しなければならない。
中国の南中国海における領土主権と海洋権益は長い歴史の中で形成されたものであり、中国の歴代政府によって堅持され、国連憲章と国連海洋法条約を含む国際法に合致している。中国は、各国が国際法に基づき南中国海で享受する航行の自由を尊重するが、それを名目に中国の主権と安全保障上の利益を損なうことに対しては、いかなる国であれ断固反対する。
南中国海仲裁案件はフィリピンが一方的に提起したものであり、仲裁裁判所は管轄権を越え、法を曲げて裁判を行った。中国は仲裁を受け入れず、参加せず、いわゆる裁定を受け入れず、認めず、裁定に基づくいかなる主張も行動も受け入れない。南中国海問題を処理するには、交渉と協議が現実的かつ有効的な道である。
仁愛礁は従来、中国の南沙群島の一部である。中国はフィリピンの最近の権利侵害・挑発行為に断固反対し、必要な措置を講じて自国の領土主権を守るが、同時に対話と協議を通じた問題の適切な処理にも力を注いでおり、仁愛礁情勢の管理とコントロールについてフィリピン側と協議したいと考えている。
中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)各国はここ数年、「南中国海行動規範」の協議を前向きに推進し、絶えず段階的な進展を得てきた。中国はフィリピンを含むASEAN各国とともに、対話を強化し、妨害を排除し、引き続き「南中国海各国行動宣言」を包括的かつ効果的に実行し、規範の早期達成を推進し、南海の平和と安定を共同で守っていく。