蒼山総合科学調査、植物の新記録種３３０種を確認　雲南省

   研究者らが蒼山で発見した雲南省の新記録種、クロタキカズラ科の馬比木（バヒボク）。（資料写真、昆明＝新華社配信）

   【新華社昆明１２月６日】中国雲南省の基礎研究特別重大プロジェクト「蒼山総合科学調査」はこのほど、大理市で中間評価会を開き、野外集中調査を終えたプロジェクトチームが高等植物計３９０９種を記録したと明らかにした。蒼山の新記録種３３０種、雲南省の新記録種２種を確認し、調査は段階的な成果を収めた。

　 蒼山は中国南部の横断山脈に属する雲嶺山系の重要な山岳で、高原湖である洱海（じかい）の重要な水源地、生態障壁の役割を果たしている。今回の調査は、生物多様性保全戦略の策定、植生回復や生態修復などの実施に理論的、技術的な裏付けを提供する。

　 プロジェクトは２０２２年１月に雲南省科学技術庁が設立。同省林業・草原科学院、中国科学院昆明植物研究所、中国科学院西双版納（シーサンパンナ）熱帯植物園、大理大学など８機関が共同で調査を進めている。（記者／趙珮然）pagebreak

   研究者らが蒼山で発見した雲南省の新記録種、リンドウ科の頭状竜胆（Ｇｅｎｔｉａｎａ　ｃａｐｉｔａｔａ）。（資料写真、昆明＝新華社配信）