【新華社北京12月6日】中国経済ニュースメディアの財新伝媒が5日発表した11月の中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)は51・5で前月から1・1ポイント上昇し、3カ月ぶりの高水準となった。中国経済の安定成長に向けた政策の効果が継続的に見られ、サービス業は拡大のペースが速まり、景況感も改善した。
同社が1日に発表した11月の中国製造業PMIは1・2ポイント上昇の50・7で、拡大圏に戻った。製造業とサービス業のPMIの同時上昇により、11月の財新中国総合PMIは前月の50・0から51・6に上昇した。総合指数を含む3指数がそろって3カ月ぶりの高水準となり、中国企業の生産・経営活動の改善を示した。
財新シンクタンクの王喆(おう・てつ)シニアエコノミストは今後について、政策面では、消費の拡大や所得増、雇用の促進、見通しの安定に関する施策が必要との見方を示した。第3四半期(7~9月)の経済成長率が予測値をやや上回ったこと、比較対象となる前年第4四半期(10~12月)の数値が低かったことを考慮すると、経済成長率の年間目標は達成が期待できるとした。