【新華社北京12月5日】中国北京市で11月28日~12月2日、第1回中国国際サプライチェーン(供給網)促進博覧会が開かれた。出展した電気自動車(EV)大手テスラの陶琳(とう・りん)副総裁は新華社の取材に応じ、同社が中国の供給元と緊密に連携し、互いに支え合っているとし、今後も中国の協力パートナーと共に未来を創造するよう期待していると述べた。
陶氏はテスラの上海ギガファクトリーの生産効率を「40秒足らずで完成車1台が完成する」と紹介。ギガファクトリーがこのような高い効率を成し遂げるには、中国のサプライチェーンとの深い融合が欠かせないとした。
テスラは2013年に中国本土第1号店となる体験店を北京に設立してから、2023年に上海ギガファクトリーで完成車の200万台目が完成するまで、一貫して現地のサプライチェーンパートナーと成長することに注力してきた。現在、上海ギガファクトリーで使う部品の現地化率は95%を超える。
同氏は「テスラは引き続き自社の強みを生かし、安全で安定し、円滑で効率的、かつ互恵・ウィンウィンなグローバル・サプライチェーン・システムの構築に寄与したい」との意向を示した。
中国市場の唯一無二の重要性、進んだ発展理念、良好なビジネス環境がテスラに大きなチャンスをもたらしているとし、中国はテスラにとって極めて重要な市場であると述べた。
国内外の著名な投資機関の多くがこのほど、2023年の中国経済成長率の予測値を相次ぎ上方修正した。同氏は、世界経済の低迷が続く中、中国経済の継続的な回復により、中国は今後も世界の経済発展の重要なエンジンになるとの見方を示した。
サプライチェーン博は世界初のサプライチェーンをテーマとする国家クラスの展示会で、テスラなど世界の上位企業500社や世界サプライチェーンの大手が出展した。