中国・EU協力は勝ち抜き戦でなく支え合う好循環 中国外交部

中国・EU協力は勝ち抜き戦でなく支え合う好循環 中国外交部

新華社 | 2023-12-02 15:12:27

   【新華社北京12月2日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は1日の記者会見で、フランスのジャック・ドロール研究所がこのほど、中国の力を借りて発展することは欧州連合(EU)にとって必然的な選択だとし、「デリスキング(リスク回避)」の問題において理性的な最低ラインを守り抜き、より理性的で実務的な対中政策を遂行し、エネルギー、グリーン(環境配慮型)、テクノロジーなどの分野で互恵的かつ実務的な協力を強化することを呼びかける報告書を発表したことについて中国の考えを問われ、中国とEUはパートナーであってライバルではなく、中国・EU協力は支え合うことで成功する好循環であり、一方が負け他方が勝つ勝ち抜き戦ではないとする認識を示した。汪氏の発言は次の通り。

   報告書には留意している。これは欧州の有識者が、中国・EU関係の発展の見通しについて肯定的であり、双方が堅固な民意の基礎に根ざしていることを反映している。

   中国とEUはパートナーであってライバルではなく、中国・EU協力は支え合うことで成功する好循環であって、一方が負け他方が勝つ勝ち抜き戦ではない。一部の人々は、中国とEUの「競争の側面」ばかりを強調して「協力の側面」を意図的に無視し、中国に対する「リスクの回避」「依存の低減」を吹聴している。このような誤った認識は、誤解を深刻化させ、相互信頼をむしばむだけでなく、EUが常に主張してきた自由貿易の立場や世界貿易機関(WTO)の規定の逆を行くものであり、中国・EU関係の発展を妨げ、どちらの利益にもならない。

   中国は、最も除去すべきリスクはあらゆる問題を政治化することによってもたらされる対立や対抗であり、最も低減させるべき依存は、ともすれば保護主義の「温床」に戻ることだと考える。中国とEUは共にグローバルな産業チェーンとサプライチェーン(供給網)の重要な一部であり、開かれた世界経済の構築を推進する確固とした力でもある。

   われわれは、EUが理性の声に耳を傾け、あらゆる問題の政治化と安全保障概念の拡大解釈を拒み、中国と共に、壁を築くのではなく双方向の開放を維持し、保護主義ではなく貿易と投資の自由化を促進し、双方の企業にとって公平、公正で差別のないビジネス環境を作り出し、中国・EU関係の健全で安定した発展を促進し、激動する世界により多くの安定性と確実性をもたらすことを望む。

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