斯味特リンゴ産業モデル園で、スマート機械や低温貯蔵設備の電力使用状況を確認する電力会社の職員。(11月6日撮影、宿遷=新華社配信/王松竹)
【新華社南京11月24日】中国江蘇省宿遷市洋河新区で、農業企業の斯味特果業が運営する斯味特リンゴ産業モデル園が大規模な収穫期を迎えた。園内では、国家電網(中国送電大手)傘下の国網宿遷供電の職員が電力設備を点検し、青果物の仕分けや包装、低温貯蔵などで使う電力の安全性を確保した。
新区が2019年に誘致したリンゴ産業モデル園の総投資額は10億元(1元=約21円)。計画敷地面積は1万1千ムー(約730ヘクタール)で、豊作期の年間生産量は5千万キロ近くに上る。
青果物のコールドチェーン(低温物流)と貯蔵を保障するため、地元の電力供給部門は青果物の仕分けや高付加価値加工、貯蔵に使う電力の供給に全力を尽くしている。国網宿遷供電の職員、李開創(り・かいそう)さんは「21年から計260万元近くを投じて送電網の高度化改修を実施した。電力供給能力を向上させ、産業モデル園の電力需要を満たしている」と説明。「今は果物の収穫と貯蔵の重要時期なので24時間態勢をとり、訪問サービスも随時行えるようにしており、スマート機械や低温貯蔵などの電力に支障が出ないようにしている」と語った。
十分な電力が確保されたことで、低温貯蔵施設の建設も加速した。新区がこれまでに建設した産地低温貯蔵施設は106カ所に上り、貯蔵量は2万1074立方メートル超増加。産地のコールドチェーン水準と商品化処理能力を効果的に向上させ、農家が抱える生鮮農産物の出荷問題を解決した。(記者/季春鵬)pagebreak
斯味特リンゴ産業モデル園で、収穫したリンゴを運ぶ従業員。(11月6日撮影、宿遷=新華社配信/王松竹)pagebreak
斯味特リンゴ産業モデル園で洗浄されるリンゴ。(11月6日撮影、宿遷=新華社配信/王松竹)pagebreak
斯味特リンゴ産業モデル園で、スマート機械や低温貯蔵設備の電力使用状況を確認する電力会社の職員。(11月6日撮影、宿遷=新華社配信/王松竹)