トルコケバブを作るメフメットさん。(11月2日撮影、海口=新華社記者/郭程)
【新華社海口11月23日】中国海南省海口市にあるトルコ料理店「ロマンティックトルコ」に入ると、色鮮やかなじゅうたんや優美なランプ、スパイスの香りなど、濃厚なトルコの雰囲気に包まれる。
店のオーナーでトルコ出身のメフメットさんは中国人の妻と海南に住んで7年になる。かつては電子技術関連のエンジニアだったメフメットさんは今、人々の味覚を満足させ、文化の懸け橋となることで、人生の新たな一歩を踏み出している。
メフメットさんが飲食業に転身したのは、海南省で本場のトルコ料理を出す店が少なく、故郷の料理への思いが募ったからだ。
当初は妻が経営するカフェにケバブマシンを導入していたが、徐々にトルコケバブのおいしさが広まると、2020年に本格的なトルコ料理店をオープンすることを決意した。
しかしメフメットさんにとって、故郷の料理への思い以上に重要なのは、中国の人たちにトルコ文化を理解してもらうことだった。
海南の人たちとトルコ文化を分かち合いたいというメフメットさんの情熱は、レストランのデザインや装飾に表れており、店内では何世紀も前のトルコの伝統的なスタイルを見ることができる。
レストランは今や、大勢の人が訪れる人気の店となった。メフメットさんによると、レストランで使う食材の多くは本物のトルコの味を保証するためにトルコから直接仕入れているという。
海南自由貿易港の建設促進に伴いレストラン業も急成長し、メフメットさんは昨年、三亜に新店舗をオープンさせた。
メフメットさんは海南自由貿易港建設の見通しを非常に楽観視しており、自由貿易港がより多くの国際ビジネスマンや外国人観光客を呼び寄せ、レストランにとっても間違いなくチャンスだと考えている。
メフメットさんは「全て順調にいけば、広州や上海、北京などにも出店したい」と語った。(記者/周慧敏)pagebreak
レストランで提供されるトルコ料理。(11月2日撮影、海口=新華社記者/郭程)pagebreak
レストランでコーヒーを飲むメフメットさん夫婦。(11月2日撮影、海口=新華社記者/郭程)