20日、上海市郊外の田園地帯にオープンした嘉源海美術館。(上海=新華社配信)
【新華社上海11月22日】中国上海市郊外の嘉定区馬陸鎮大裕村で20日、世界的に著名な建築家、安藤忠雄氏が設計した嘉源海美術館が正式オープンした。
安藤氏は、原生と自然を同美術館の設計理念に込めた。同美術館の建築は、南北に向かい合うように配置された長方形の建物2棟からなる。北棟はパブリックアートスペース、南棟はアート作品の展示スペースで、中間は階段状の広場で結ばれ、それぞれの建築物の入り組んだ組み合わせが豊かなレイヤーを生み出している。
メイン建築は、安藤氏の一貫したスタイルである打ち放しのコンクリートを用い、自然で飾り気のない硬質感を醸し出している。ガラスのカーテンウォールと館外を囲む水の流れはリアルとバーチャルが混在する空間イメージを作り出し、空、雲、農作物が光と影と交錯しながら幾重にも重なりあって流れていくシーンを映し出す。
開館記念として、二つの特別展が無料で同時開催される。(記者/李栄)