ブラジルのスペシャルティコーヒー農家、中国市場に高い期待

ブラジルのスペシャルティコーヒー農家、中国市場に高い期待

新華社 | 2023-11-19 21:55:17

8日、ブラジル・ミナスジェライス州セラード地域にあるバリナス農園で、見学者にコーヒーについて解説するチアゴ・アウベスさん(奥左)。(セラード=新華社記者/王天聡)

   【新華社ベロオリゾンテ11月19日】ブラジル南東部ミナスジェライス州セラード地域にあるバリナス農園の主人、チアゴ・アウベスさんは州都ベロオリゾンテで開かれた国際コーヒー週間の品評会の行方に関心を寄せていた。農園で栽培したコーヒーが高い評価を受け、中国など新市場の扉を開くことを期待している。

8日、ブラジル・ミナスジェライス州セラード地域にあるバリナス農園。(小型無人機から、セラード=新華社記者/王天聡)

   同農園は200年の歴史を持ち、1950年にコーヒーノキの栽培を始めた。2回の壊滅的な霜害を経験し、大量生産から質の高いスペシャルティコーヒー作りに軸足を移した。園内にはコーヒーノキ2列ごとに背の低い別の植物を配している。表土を維持する作用があるほか、ミツバチによる異種授粉が行われ、独特な味わいのコーヒーになるという。

7日、ブラジル・ミナスジェライス州セラード地域にあるサンタバーバラ農園。(小型無人機から、セラード=新華社記者/王天聡)

   バリナス農園から200キロ余り離れたサンタバーバラ農園はコーヒー栽培を始めて10年に満たないが、パンフレットや公式サイトに中国語版がある。ブラジル農畜産業連盟(CNA)のスエミ・モリ国際関係部長は取材に対し「われわれは中小の生産業者に技術支援や品質監査、技術者の推薦を行っているほか、海外見本市への出展も取りまとめている」と話した。

7日、ブラジル・ミナスジェライス州セラード地域にあるコーヒー生産者の協同組合で働く従業員。(セラード=新華社記者/王天聡)

   CNAは上海、ドバイ、シンガポールに国際事務所を構え、ブラジルの輸出品と輸出先の多様化を推し進めている。モリ氏は「今年はコーヒーなどの農産物を生産する12の業者を募り、上海で開かれた中国国際輸入博覧会に出展、良好な成果を収めた」と紹介した。

7日、ブラジル・ミナスジェライス州セラード地域にあるコーヒー生産者の協同組合で豆を選別する従業員。(セラード=新華社記者/王天聡)

   CNAはブラジル産スペシャルティコーヒーの中国市場参入に大きな期待を寄せている。モリ氏は中国が巨大市場で、要求の厳しい市場でもあるとし、製品の包装や営業販売に気を配り、中国人消費者の好みを理解し、口に合う製品を提供するよう生産業者に求めていると強調した。

7日、ブラジル・ミナスジェライス州セラード地域にあるコーヒー生産者の協同組合で袋詰めされる豆。(セラード=新華社記者/王天聡)

7日、ブラジル・ミナスジェライス州セラード地域にあるコーヒー生産者の協同組合で、豆をトラックに積み込む従業員。(セラード=新華社記者/王天聡)

7日、ブラジル・ミナスジェライス州セラード地域にあるコーヒー生産者の協同組合で行われた積み込み作業。(小型無人機から、セラード=新華社記者/王天聡)

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